リフォームの契約前に確認すべきこと

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更新日:2024.04.16


工事内容と見積り金額が固まったところで、工事の請負契約をします。数百万円、あるいは一〇〇〇万円を超えるかもしれません。
契約と言うのは双方の取り決めですから、不安な要素を残さないよう、わからないことは何でも質問して解決しておきましょう。契約書は記載事項が多いため、事前に郵送してもらうなどして目を通しておくと安心です。それでは契約前に確認しておきたい点をまとめます。

リフォーム計画

(1)見積書・図面・仕様書の照合

まず、契約内容に要望がどこまで盛り込まれているかを確認します。契約内容は何で確認するかというと、見積書と図面、それから仕様書です。
図面や仕様書が省略されていて見積書だけでは内容がわかりにくい場合は、工事の規模にもよりますが、手描きのスケッチ程度でも構いませんので作図を依頼した方がいいです。

また、見積書に記載されている商品名などがわからない場合は、カタログの写しなども添付してもらうと良いでしょう。
契約図面と見積書は基本的に合致していなければいけませんから、見積書ではわかりにくい部分は、図面を中心に確認すればOKです。
打ち合わせた内容が反映されていないと思ったら、早めに伝え、訂正してもらいましょう。

(2)契約金額以外に想定される必要経費の有無

契約時にまだ仕様が最終決定していない場合、仕様を変えることで追加金額が発生する場合もあります。
そのような誤算が生じないよう、確定していない仕様の追加金額の有無や、契約に含まれていないが費用が別途かかると思われる項目などを想定してもらいましょう。

よくある別途費用は、カーテン、照明、エアコン、家具、外構(庭や車庫などの建物の外にある構造物)などがあります。
今あるものがリフォーム後に使えなくなる場合は、あらかじめ予算に組み込んでおく必要があります。

(3)工程表

契約には必ず工期が記載されますが、その工事期間中の工程表も確認しましょう。大規模な工事になる場合、在宅のままで行うか、仮住まいに移るかで工程が変わってきます。
在宅のまま行う場合は、キッチンやお風呂、洗濯機やトイレなどの設備機器類が使えない期間がいつか、また荷物の移動は自分でやるのか、施工店側にお願いできるのかなどを確認しておく必要があります。
仮住まいで1か月以上の長期間になる場合は、途中である程度荷物の取り出しなどができるように配慮してもらうといいでしょう。
季節の変わり目に洋服が必要になり、工事中のわが家に取りに帰ったら奥に押し込まれたタンスから荷物が出せない、というのはよくある事態です。工事中は現場監督の連絡先を聞き、コミュニケーションを取りやすくしておくと安心です。

周辺配慮

(1)近隣挨拶の段取り

工事中は騒音やホコリなどで、ご近所にはご迷惑をお掛けしてしまいます。
お互い様とは言え、他人の工事は気になるものです。着工前に近隣挨拶は必ず行うようにしましょう。
工事期間や施工業者の連絡先などを記した手紙を添えて、現場監督と一緒に回るとスムーズですよ。

※参考文献:高橋みちる.2020. やらなければいけない一戸建てリフォーム. 自由国民社