プロパンガスはどのような場面で使われている?安全性についても解説

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更新日:2026.05.23

暮らしの様々な場面で使われているプロパンガス

プロパンガスが主原料のLPガスは、社会の様々な場面で活躍しています。
プロパンガスを使っている家庭では、ガスコンロをはじめ、ガス湯沸かし器やガス暖房機などで利用しています。
しかし、都市ガスの家庭でも、以外なところでプロパンガスやブタンガスといったLPガスを利用しています。

・スプレー式殺虫剤
・スプレー式髭剃りクリーム
・ガスライター
・アウトドア用カセット式コンロ
・ガスバーナー
このように、身近にある様々なものが、プロパンガスをエネルギー源に作られています。
配管されて家庭に届く都市ガスと異なり、プロパンガスにはボンベだけではなく、携帯できる商品も数多くあるので、生活の中の様々なシーンで活用されてきました。

LPガスは車にも使われている

日本でプロパンガスを燃料にした自動車が走り始めたのは1963年です。
この前年、1962年に、プロパンガスを海外から運ぶオーシャンタンカーと、それを受け入れる基地が稼働をスタートし、安定してガスを供給できる環境が整備されました。
LPガス自動車の優れている点は、地球環境に優しいことです。
一般的なガソリン車と比べ、二酸化炭素や窒素酸化物の排出量が少ないことがわかっています。
2300ccクラスで約8.7%、ハイブリッド車で約8.0%、LPガス車のほうが二酸化炭素排出量は少ないことがわかっています。
また、黒鉛やPMと呼ばれる粒子状物質が少ないことも特徴です。(ガソリン車と比べてマイナス12%)

プロパンガスの安全性について

少し古い2013年のデータとなりますが、プロパンガスの事故は40年末に比べて大幅に減少し、10万世帯あたりの事故発生率は0.82件です。
さらにプロパンガスの死亡事故発生率は10万世帯あたり0.015件、つまり1000万世帯に1.5件です。
「家庭内における不慮の事故(生活を営む住居・敷地内で発生した事故全般)による死亡事故発生率」が10万世帯あたり27件なので、プロパンガスの事故率がいかに少ないかがわかります。

法改正で安全度合いが増した

2008年10月には法改正があり、ガスコンロへの「調理油過熱防止装置」「たち消え安全装置」などの安全装置の設置が義務付けられています。
このタイミングでガスコンロの事故は右肩下がりで減っていきました。

また、2008年4月以降に製造されたガスコンロは、全てのバーナーにセンサーを東埼したSiセンサーコンロになりました。Siセンサーコンロの普及は年々広がり、ガスコンロ事故の減少に加速がかかりました。
Siセンサーコンロの安全装置はこのようになっています。

①調理油過熱防止装置
鍋やフライパンのそこの温度をセンサーが感知し、250度になると、自動的に消化。油の発火を防ぎます。

②立ち消え安全装置
煮こぼれ、吹きこぼれ、強風などで火が消えたとき、自動的にガスを止めます。

③コンロ消し忘れ消化機能
火を消し忘れても、点火後一定時間が経過すると自動的に消化します。

④焦げ付き消化機能
煮物などが焦げ付くと、初期段階で自動消火します。

⑤鍋なし検知機能
コンロに鍋がのっていない状態では点火せず、使用中も鍋を外すと自動的に弱火になり、一定時間が経過すると消化します。

このようなガスコンロの安全機能と、前述のプロパンガスに関する安全環境が整備されたことで、ガスコンロの事故はさらに減っていく傾向にあります。

※参考文献:後藤庄樹.2017. エネルギー戦国時代はプロパンガスが制する. 幻冬舎