プロパンガスって何?LPガスとの違いや特徴を解説

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更新日:2026.05.23

プロパンガスとは

プロパンガスは、日本全国の約2400万世帯で使われています。日本全体の世帯数は5419万世帯なので、およそ半分弱の家庭でプロパンガスが使われていることになります。

ガス管が整備されている都心部で生活している人にとっては意外に感じられるかもしれませんが、半世紀に渡ってプロパンガスは日本人にとって主流のガスエネルギーとして使われてきました。

プロパンガスといわれているガスは、正式にはLPガス(liquefied Petroleum Gas=液化石油ガス)。石油ガスを圧縮して液化させてものです。一般家庭用のLPガスの成分は、プロパンガスやブタンガスですが、その80%がプロパンガスなので、日本ではその名称が一般的になりました。このLPガスには、人体に有害な一酸化炭素は含まれていません。

プロパンガス、メタンガス、石油などは、太古から地球に生息していた動植物が地中に埋没し、膨大な時間をかけて蓄積され分解されたものです。これらのエネルギーは地の底井堆積した化石から生まれているため、化石燃料と呼ばれています。そんな天然ガスや石油ガスからプロパンガスは生まれます。

液体になる

プロパンガスは通常は気体ですが、圧力をかけたり、冷やしたりすると液体になります。
一般的なプロパンガスは、1メガパスカル、つまり約10kgf/c㎡ほどの圧力をかけるだけで液体化します。

液体化したプロパンガスは気体のときの250分の1ほどの体積に縮小するため、ボンベの中に効率よく大量のプロパンガスを入れて運ぶことができます。備蓄されている状態、つまり家庭にボンベでストックされている状態のプロパンガスは、自然気化させて火力として利用します。

空気より重く、水より軽いプロパンガス

プロパンガスは、同じ量の空気を1とした場合、1.5の重さがあります。なので、空気中にプロパンガスを放つと、低い場所に滞留します。一方、水よりは軽いので、ボンベに入った状態で水に浮きます。

独特な臭いは後からつけている

プロパンガスには本来色はありません。臭いもありません。これについては意外に思う人も多いかもしれません。というのも、市販されているプロパンガスからは不快な臭いを感じるからです。実はあの臭いはガス漏れや不完全燃焼がすぐに察知でき、事故を防げるように、後からわざわざつけているものなのです。これは都市ガスでも同じです。
空気の1000分の1の濃度でお人間の嗅覚で感知できるくらいの臭いをつけることが、高圧ガス保安法によって決まっています。

プロパンガスの作り方

・採掘した天然ガスからコンデンセートガス(原油の一種)を取り出す
・採掘した石油からボイルオフガス(外記入熱で帰化するガスの一種)を取り出す
などです。
現状では石油から7割、天然ガスから3割が作られています。

プロパンガスが消費者に届くまで

①海外で作られたプロパンガスは低温にされ、タンカーで国内の輸入基地に運ばれます。
②国内で作られたプロパンガスは生産された基地で低温貯蔵されます。
③低温貯蔵されたガスは常温に戻され、タンカーで日本各地の2次基地に運ばれます。
④ガスは2次基地でタンクローリーに充填されます。
⑤充填所でボンベに小分けされます。
⑦ボンベが各家庭には配達されます。

個のプロセスは基本的に3種類の業者によって成立しています。プロパンガスを輸入する元売業者、容器に充填する卸売業者、各家庭にガスを販売する小売業者です。
元売り、卸、小売りと進むごとに業者数は多くなります。また、卸と小売を兼業している会社もあります。

※参考文献:後藤庄樹.2017. エネルギー戦国時代はプロパンガスが制する. 幻冬舎